Jelly Beans














鉄骨造の1階の上に、木造の平屋が積まれているような構成の既存住宅の、2階部分を夫婦の為の住居へ改修する計画。ただ、この建物が他と異なるのは、2階へは屋外階段のみでアクセスする点と、その2階床が地上5mにある、という言わば、宙に浮いた平屋のような状況にある。敷地はニュータウンの外れの、長閑な丘に挟まれた窪地にある。ニュータウンがもともとの丘を切取り、盛上げ、その人口地盤の上に開かれた、いうなれば本来の大地からは浮いた街とすると、この住宅もニュータウンと等しく浮遊したような立ち姿と言える。この宙に浮いた平屋に、これまた固定化されない浮遊したような家具が散らばる家を考えた。家具は彩られたジェリービーンズのように、部屋に漂い、それらの間の行き交いに生活が紡がれる。