細長いオフィス
アート作品を展示するギャラリーのあるオフィスの計画。3方向に連窓のある既存建物の特徴を活かし、窓際に執務エリアを、中央側に展示エリアを設ける細長いゾーニングを考えた。視線が端から端まで続くような伸びやかな空間とすることで、開放的で一体感のある空間となり、同時に40mの長さで伸びる白い展示壁は、空間のもつスケール感を最大限感じさせてくれる。
また、オフィスのOAフロアや間仕切り壁、システム天井といった、標準化され均質で平坦な空間の質感に対して、アート空間を素材感のある床仕上げや、カーテン、シャープなディテールと共に配置する。連続する一様な空間の中に、緊張感のある雰囲気を持ち込むことで、空間の質に抑揚をもたせ、更にはアート空間の質を高めてくれる。